大学の価値

言うと怒られるかもしれませんが、早稲田大学や明治大学など、誰もが知っている有名大学は、塾長の親世代(80代)にとっては、難しい大学ではありませんでした。

しかも、大学進学率は20%ありません。大学進学率が急に高くなったのは、平成に入ってからです。塾長の世代だと、大学に進学している人の方が少ないということです。

昔は大学の数も少なく、大学に行くよりも手に職をつけた方がいいと思われたのでしょう。信じられないかもしれませんが、そのせいで工業高校が人気で、難関校は工業高校でした。

日本が豊かになり、大学に進む人が増えてきましたが、1997年ぐらいまでは競争率が高く、全受験生の30%は不合格となって大学に進めない時代でした。塾長の少し年上が最悪の時代です。

2015年では6%が不合格。大学に行きたければ誰でも行ける時代に。(お金があればですが)

このように、経済的なこともあるし、社会的なこともあるので、大学を卒業していることの価値を今の価値観で見てはいけません。

今年、有馬高校の生徒が明治学院大学に合格しました。偏差値60ぐらいです。

おととし、大和高校の生徒が専修大学に落ちました。偏差値50ぐらいです。

高校受験の成功が、大学受験の成功ではありません。

中学では絶対に勝てなかったあいつにも、大学受験で勝つことは難しくないのです。

あの天才もあいつも同じ神奈川大学。神奈川県ではよくある話です。

別に、勝ち負けということでもありません。

塾長が今までずっと言ってきていることは、高校の偏差値は気にしないでいいということです。

高校を卒業してから、どんな進路になったとしても、高校の名前は全く無力です。

有名大学を卒業すれば、多少は進路が多くなったり、進みやすかったりしますが、多少背中を押してくれる程度だと思ってください。

じゃあ、大学は意味が無いのか。無いかもしれませんが、塾長はあると思います。

意味が無いと思えばやめればいいし、無駄な時間を過ごせるのも若いうちだと思います。

ずっと同じ会社に働き続ける人は少ないです。大人になってからは大学の名前でもなく、学力でもない、自分の力で生きていかなければいけません。

すべては自分の気持ち次第です。

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今日も昨日と同じか?

居合のバトン。

塾長の居合の師匠が、引退を宣言された。

道場を引き継ぐ予定の3人が先生の家に呼ばれ、引退の話を聞いた。

今後の予定や、運営方法、会費、先生が今後、どうやって関わっていくかなどを話した。

先生がおもむろに立ち上がり、別室に向かっていった。話の途中にどこにいくのかと見ていた。

しばらくして、先生はご自分の刀を抱えて持ってきた。

『生前贈与だ。』

冗談半分に、とても重い言葉をかけられた。塾長に、刀を譲ってくれたのだ。

思いもよらないことに涙があふれた。

出来の悪い一番弟子は、次の世代にバトンを渡すために頑張ることを誓った。

井を掘りて 今一尺で 出る水を 掘らずに出ぬと いう人ぞ憂き

       手島堵庵

進路と志望校

受験生は、そろそろ進路や志望校が決まり始めてくる時期です。

 

T学園の先生が言っていた言葉を思い出しました。

「女子は根拠のない不安にかられて、安全な学校を受験し

 男子は根拠のない自信で受かりもしない学校を受験する。」

 

この塾は、公立高校受験についていえば安全なところを受験したほうが良いと思っています。

中学や大学受験は、人によって全然違うので一言では言えません。

 

志望校は、一度は見ておいた方がよいです。

しかし、一度も見たことがない学校に進学する人もいます

それは悪いことではありません

 

あまりよくないことは、希望していない学校に行くことです。

「入学してみたら、思っていたのとちがった。」

というのはよくあることです。何度も見学に行っても、行かなくても、第一志望でも、そうでなくても、こういうことはあります。

 

第一志望に受からなかったときのこと、第二志望の学校に通うことを考えていなかったときのことを考えていないと、想像以上につらい思いをします

 

第二志望でも、行かないつもりで受験してはいけません。

 

大人になると、自分が通っていた高校や大学のレベルなんてどうでもよくなります

しかし、まだ学生のみなさんには高校の偏差値や成績がとても強く影響すると思います。

 

高校は、そこでどう過ごすか。

大学は、そこで何を学ぶか。

 

塾長が今思うことは、大学は社会人になってから行くべきだと思います。どんな仕事をしたいのかもわからずに、将来の仕事のために勉強しても難しいでしょう。

 

高校は通過点。湘南高校でも上鶴間高校でも同じ大学に進む生徒はいます。結果はおなじこと。

 

自分で決めた学校か、イヤイヤ行く学校か、その気持ち一つで大きな違いが出ます。

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今日も昨日と同じか?

塾長は学割を使える。

 

勉強は大人になっても続(つづ)く。

周りの大人に聞いてみればわかる。資格を取らなければならなかったり、仕事を覚えたりすることも勉強だ。主任や課長になったら、部下の管理を勉強し、さらに新しい仕事を勉強する。

ただし、その勉強は何のためにやっているのかがわかりやすい。

 

高校生までは、何のために勉強しているのかわからないかもしれない。それじゃあ勉強する気にはならないだろう。英語なんて必要もないのになぜ学ぶのか。毎年その理由を聞かれる。

世界制覇をしたイギリスと、戦争に勝ったアメリカのせいだろうか。

 

100年前の日本のえらい人たちも英語をしっかり勉強していた。君たちはやらないのか?

 

苦は楽の種、楽は苦の種と知るべし

             徳川 光圀