「梶原塾塾長録」カテゴリーアーカイブ

やりたくない

好きでもない勉強なんて誰もやりたくないですよね。

塾長だってそうです。

 

ではなぜ塾に来ているのか。

・親に入れさせられた

・一応このままではヤバいと思った

・塾に行かないとやらない

 

塾に来る理由はいろいろあると思います。

将来使わない勉強ばかりです。なぜ勉強するのか、しなければいけないのか。

そう思っていても、イヤイヤでも勉強しているみんなはえらいですよ。

 

そんなに嫌ならやらなきゃいい

これが塾長の答えです。

 

イヤだイヤだといって勉強から逃げるのは中学校1年生までで卒業してください。

 

今の世の中は、誰も厳しいことが言えない時代です。これは君たちにとっては厳しいことかもしれません。なぜなら、君たちが勉強しなくても誰も怒らないし、君たちの好きなようにさせるしかなくなるからです。

 

要するに、自分で自分に厳しくするしかなくなっているのです。

「厳しいことや嫌なことからは逃げてもいいですよ」っていう世の中になってきています。ある意味これはいいことだと思います。無駄に厳しかった昭和の時代が終わったのです。

 

ではどうなるのか。

自分で自分を厳しくできる才能のある人だけが生きていけるようになる気はしませんか?

 

塾長は昭和の人間なので、昭和が抜けきれていないかもしれません。それでも年齢とともに昔のように怒る元気がなくなってきました。そこは年の功でカバーします。

 

どこかの塾は「やる気スイッチ」を押してくれるらしいですね。また、どこかの塾の先生は魔法の言葉でやる気を出してくれるらしいですね。

 

そんな魔法があったら誰も苦労しない。あったら塾長だってそこに行く。

今日も昨日と同じか?
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欲しがる名誉

 

塾長が居合道を稽古する会を作ってから2年が経とうとしている。

それまでは段位を取ることを目的にしていたが、塾長はそのことに疑問をもっていた。

塾長の会に入会してくる弟子たちには、段位を取ることを強制していない。そうすると、半分ぐらいは段位に興味がない人がいることがわかった。

 

塾長が今まで追いかけていた(追いかけさせられていた)段位とはなんだったのだろうか。

 

修行を積んで強くなる人たちは素晴らしいとは思う。しかし、それで何かを失っている人も多い。

 

稽古とは一より習い十を知り 十よりかへるもとのその一 

                                                     千利休(茶人、商人)

100日を切る

大学、高校、中学の入試まであと3カ月ぐらいです。

 

あと3カ月しかないのか、3カ月もあるのか。

 

3カ月という時間は、夏期講習から今までぐらいの時間です。

今年の夏は長かった気がしますが、もう秋が来て冬が見えています。

3カ月どころか3年すらあっという間と感じるのではないでしょうか。

 

時間というものは過ぎていくばかりで増えることはありません

残り時間は少なくなり、あっという間に卒業です。

 

 

なぜ偏差値の高い学校を目指すのか。

塾長はそんな学校を勧めたことはありません。偏差値で学校を選んではいけないと言っています。

 

難しい学校は、それなりに努力しなければ合格できません。

難しいということに価値があるのです。

 

 

単純に頭がいいから合格したわけではありません。

逆に、頭が悪いから受からないわけでもありません。

努力したから合格し、努力が足りないから不合格なのです。

 

難関校の合格にはそれなりの努力があったということです。

 

 

難しい学校に行かなければいけないとは言っていません

努力すること、努力できることに価値があると言っているのです。

 

ですから、この塾は努力をすることを目的にしているのです。

点数や成績を上げることは努力した結果にすぎません

 

では、努力したくなかったら?

塾をやめてもらっても構いません。塾長の教えがつらいだけになってしまいますから。

 

諦めることは悪いことではありません。他の道を探すのも一つの方法です。

吾輩は猫である。名前はまだない。どこで生れたか頓と見当がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。

今日も昨日と同じか?
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4周走り終えた。

 

便利なものが出てくるたびに、人は忙しくなっていく。

スマホは便利だ。なんでも調べられて、いつでも友達とつながることができる。

しかし、スマホを見る時間が増えて、君たちは楽に、豊かになったのだろうか。親や学校にしばられないとスマホばかりをのぞき込み、どうでもいいことに心を奪われる。

 

早く仕事を終わらせるために便利になり、さらに仕事をするようになる。

 

塾長の人生も折り返し地点をすぎた。残りの充電が50%を切ったスマホのようだ。

しかも充電が増えることは無い。便利を捨てれば時間が増えるだろうか。

 

自分に打ち勝つことが、最も偉大な勝利である 

                            プラトン

出来ないことは意外と少ない

また私立高校に行ってきました。生徒が進学したので、そのあいさつ回りです。

私立学校の先生と話をするのはおもしろいです。私立学校は会社と同じで、結果を出さないとつぶれてしまいます。だから、いろいろな意味で一生懸命にがんばっています。

学園長とお話する機会があったので、いろいろ聞いてきました。その中で印象に残ったのは

ジェネラリストはいらない』(いろいろなことをたくさん知っている人)

という言葉でした。

この①から④の中で、③以外は『できること』なんですよね。

③はあきらめてもらっていいです。できないし嫌いなものは頑張る必要がありません

それでは全部嫌いで全部できなかったらどうするのか?

そんなことはあり得ませんが、もしそんなことがあったら、あきらめてもらっていいです。

日本には社会権というものがあって、誰でもどんな状態でも生きていく権利があります

ただし、それが幸せかどうかはわかりませんし、自分に都合よくできているかわかりません。

自分の好きなことを仕事にできる人は幸せだと思います。しかし、それができる人というのはとても少ないと思います。

名人と呼ばれる職人には、好きでもない仕事についた人が多いそうです。

できることをコツコツと続ける。それからその仕事が好きになっていったそうです。

生きていれば、そのうちいいことあります。

今日も昨日と同じか?
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ブラックでもホワイトでもダメ。

 

ブラック企業という言葉が出てきて久しい。世の中は少しずつ良くなってきているのか、ホワイト企業が増えてきているようだ。

 

最近、『ゆるすぎて辞めたい』という若者が増えているようだ。

仕事が楽すぎると、自分が成長できるかどうか不安になってやめたくなるそうだ。

 

そういえば塾長の先輩にも「ぬるま湯には飽きた」といって辞めた人がいた。

 

塾長が自衛隊にいたころ、机の上に座っただけでバツとして腕立て伏せを300回もやらされたことがある。

辞めても次の仕事があればいいのだが。

 

苦は楽の種、楽は苦の種と知るべし 

                                                     徳川光圀

夏休みの成果

夏期講習お疲れさまでした。

模擬試験も終わり、夏の疲れがたまってきたかもしれません。

 

今年の夏もみんなよく頑張りました。

頑張ったら、頑張った分の成果があります。それは点数だけにかぎったことではありません。

効果がすぐに出るともかぎりません。

頑張った成果というのは、明日にも出るかもしれませんし、10年後かもしれません。

もしかしたら死んだあとかもしれない。

 

塾長は塾の休みの間は大学に行っていました。この4年間は毎年大学に行っていて、塾長には夏休みというものがありませんでした。

 

 

塾長は何のために大学に行っているのか。

 

 

みんなはこれから進学していって、頑張り次第でなんにでもなれる可能性があります。

塾長にも可能性はあるかもしれませんが、みなさんの可能性に比べればゼロに等しい気がします。

塾長が勉強した成果は、みんなに勉強を教えることでお返しします。

 

 

そもそも、成果が無ければいけないものなのか

勉強したら、将来役に立たなければいけないものなのか

 

 

ちょっと思うのは、みんなが思っている『将来役に立つ』っていうのは、はっきりしすぎていると思います。(具体的すぎる)

 

 

無駄だと思うことに時間をかけられるのはうらやましいです。

 

塾長は来月で48歳になります。

定年まであと12年。そろそろ老後が心配になってきました。

 

今からなにかを習っても、それを活かせる残り時間が少ない。

若いっていうのはうらやましい。まあ、塾長も若いころはあったわけですが。

今日も昨日と同じか?
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再会の連続

 

夏期講習が終わるころ、数年前に卒業していった生徒たちが塾に訪れた。

就職の内定を報告しに来てくれた生徒、塾が終わるころに突然数人で塾に来て酒を飲んで話に来た生徒、仕事帰りに一緒に飲みに行った生徒、多くの再会があった。

この塾を覚えていてくれることもうれしいし、小学生だったあいつらと酒を飲む日が来るというのもうれしかった。

そもそも、それぐらいしか塾長には楽しみが無い。

 

コロナのせいで卒業生と飲む機会が無くなっていたが、ようやく元に戻りつつある。

しかし、そろそろ塾長も歳だ。いつまで元気でいられるか。

 

笑われて笑われて強くなる

         太宰 治(作家)

1学期の終わりにむけて 2023

中学生は期末テストお疲れさまでした。公立中の修学旅行も終わりました。

高校生はこれから期末です。頑張りましょう。

 

中学生の6月の勉強時間を見てみました。

だいたいの時間ですが、一番勉強した生徒と、勉強していない生徒を見てみましょう。

 

一番勉強した生徒(3年生) 80時間前後(去年は60時間ぐらい)

一番勉強していない生徒(1、2年生) 9時間前後(去年は15時間ぐらい)

 

受験生の自覚があるかどうかで勉強時間は大きく変わっているようです。

 

 

勉強しないというのは、たとえば

プロ野球選手を目指している人が全然練習していなかったら、「何言ってんだこいつ?」って思うのと同じで、点数上げたいって言っているのに、勉強しないのだから、「何言ってんだ?」ってことだと思うのです。

 

 

時間はみなさんに平等にあたえられています。自分の勉強時間をたしかめてみてください。

成績が上がらなかったら、もっと勉強しないといけないということです。

 

 

塾長は、簡単に夢のことを話しませんし、夢を見させることもしません。

夢というのは、実現したときや、実現に向けて頑張っている、正しい方向で頑張っているときに言えることだと思っています。

 

また、無責任に夢を見させることはウソをつくことだとも思っています

 

基本的に、やったことと、やったことの結果というのは同じ量と思っていいと思います。

 

ピカソという芸術家を知っていますか?

絵を描くことを頼まれて、小さい紙に30秒ぐらいで描いたそうですが、「値段は100万ドルです」と言ったそうです。頼んだ人がおどろいたのは言うまでもありません。30秒で描いた絵が100万ドルもするのかと思いますが、“30年と30秒”だということ。長い経験と努力の積み重ねで、大きな成果を得ることができる

まあ、この話は都市伝説みたいですが。

今日も昨日と同じか?
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見ているぶんにはおもしろい。

 

ネットで塾や学校の人たちが、かけ算の順番のことで大論争になっているのをたまに見る。

小学校の算数のテスト(カラーのあれ)で、かけ算の順番が違うからという理由で、答えが合っているにもかかわらず×にされたという話だ。

数学の偉い先生が言うには、「かけ算に順番はない」ということらしい。

塾長的にもかけ算の順番なんてどうだっていいと思う。

 

ただ、こんなことでテストで×をつけるということも、大論争になるということも、見ているぶんにはおもしろいなぁと。

 

笑われて笑われて強くなる

             太宰治

受験はスタート

何のために受験をしてその学校に行くのでしょうか。
小学校から大学まで、どの学校に受験して入学しても、思っているような楽しい生活が待っているとは限りません
人生が約束されるわけでもありません。

苦労しない可能性が高くなる程度でしょう。でも、誰も苦労はしたくないでしょう。

いくら大人たちが「勉強しろ」といっても、必要かどうかがわからないと勉強なんてやる気にならないとは思います。
そして、勉強が必要だと気付くのは大人になってからだと思います。そうなると責任は自分で取らなければいけないんです。今気づけば責任は親や周りの大人のせいにできるってことです。


受験は勉強したら勉強しただけ結果に出ます。結果が出なかったのではなく、結果を出せなかったということ。運も実力のうちであり、実力も運のうちでもあります。


受験に勝つだけが人生ではありません。しかし、受験に向かう努力は一生を左右します。
受験はゴールではなく、次に向かってのスタートにすぎません

塾長はいまだに大学で勉強しています。来年度こそは卒業できそうです。
勉強はいつでもできますが、勉強だけに集中できるのは高校生まででしょう。


試験当日はリラックスしてのぞみましょう
塾長は、試験の時は教科書や参考書、問題集は一切持っていきません。
試験会場についてからテストが始まる前や休み時間は何もしないで休んでいます。
これが正しいかどうかは分かりませんが、今までそうしています。

テストというのは、意外と精神力や体力を使います。
体調が悪かったり疲れていたりすると十分な力が発揮できません。


要は『緊張している時でも十分に力が発揮できるようにしておくこと』ということです。
それはもちろん十分な勉強量です。

今日も昨日と同じか?
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ギリギリの線で生きている

 

とうとう塾長もコロナにかかってしまった。油断したのか、コロナにかかっても当然なのか。

不幸中(ふこうちゅう)の幸い、塾を休校にしたのが1日だけでよかった。一人で運営していたらと思うが、想像したくもない。

ノドが痛くてしかたなかったので、病院に行こうと思ったが、どうやらコロナ陽性で軽症の人間には病院に来てもらいたくないようだ。4件ぐらい電話をかけてあきらめた。

コロナにかかったが、コロナのワクチンを打ちに行った。副反応で熱が高く、コロナにかかるより辛かった。

受験は体調管理第一である。

 

自分に打ち勝つことが、最も偉大な勝利である

              プラトン

言われたことをやってみる

高校生も中学生も、小学生だってテストばっかりです。

 

テストで簡単な失敗をするとくやしいですよね。

失敗しないようにするにはどうするのか。

 

1.見直しをする。
2.指差し確認
3.しるしをつける

 

などですが、結局は時間が足りなくて、この3つの何もできずにテスト時間が終わると思います。

 

それはなぜか。勉強が足りないことに他ならない

 

質問「時間がたりませんでした。」 

塾長「解く速さも学力のうちである。」

難しい問題はあきらめて、簡単な問題を見直すこと。と何度も言っていますが、何年たってもやってくれない生徒が多いです。

 

質問「ちゃんと寝ないとダメなんです。」

塾長「いくらでも寝ればいい。点数が取れると思うのなら。」

早く寝た方が健康にいいに決まっています。出来ない問題があるのに、寝て出来るようになるわけがない。早く寝た方がいいのは普段から勉強している人が言えること

 

 

将来使いもしない勉強なんて、やりたくなかったらやらなくてもいいんですよ。

『それでも将来、望んだ自分になれるのなら

 

必死に勉強したって、なりたいものや、やりたいことができない人ばかりです。

 

「守・破・離」という言葉があります。

守:まずは指導者の言ったことを守る・・・・・小中学生はここ

破:指導者の教えを超える努力をする・・・・・高校生あたりから

離:自分なりの考え方を確立する・・・・・・・大学生以上

 

塾長の指示は厳しいかもしれませんが、無理なことは言っていません。

まずは『言われたとおりにやってみる』ことです。勉強でもスポーツでも。

 

それでできなかったら塾のせいにすればいい

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今日も昨日と同じか

選べる立場にある。

 

テレビのチャンネルはなぜ増えないのか。

見たいところはCMの後で・・・こんなバカげたテレビからは解放されるべきだろう。

外国のアメ職人がアメを作っているだけの動画があった。これがどうにもおもしろい。

見るものを自由に選べるようになってきたが、選べるというのは幸せだ。

学校は選べないし先生も選べない。(選べるが金がかかる)

もちろん親を選べないし、子供を選べない。

選ぶものが多いというのは、いいことばかりではない。どれを選んだらいいか分からなくなる。

塾長が大学に入ったころは、将来こんな小さい塾で働いているなんて当然思わなかった。

選んだものが間違えていることもたくさんある。

 

最大の危険は、リスクを冒さないことにある

       キルケゴール(哲学者)

進路をどこにするか

「チョコレート戦争(せんそう)」という本を小学生のときに読みました。

内容(ないよう)もおもしろかったのですが、今でも(おぼ)えているところがあります。(内容(ないよう)は紹(かい)しません・・・)

 

(くつ)(みが)きにも(ほこ)りがある

 

仕事(しごと)にエラい、エラくないはありません。何事(なにごと)にも一生懸命(いっしょうけんめい)にやる人はチャンスが多いということ。

仕事に失敗(しっぱい)して、(くつ)(みが)きとして再出発(さいしゅっぱつ)した登場人物(じんぶつ)は、ケーキ屋さんとして成功(せいこう)します。

 

だれでも一生懸命にやれば成功するのかといえば、それは(ちが)います。

どんなに頑張(がんば)っても失敗するときは失敗する

 

でも、この国の人は頑張っている人を怒れないという習性(しゅうせい)があるように思います。

実際(じっさい)はそんなに単純(たんじゅん)ではありませんが、自分の道は自分で開くしかありませんし、結局(けっきょく)は自分が頑張らないといけない。

 

無理(むり)をする必要(ひつよう)はありませんが、無理をしないといけないときもあるんです。

 

今の子供たちは(むかし)(くら)べてマジメだと思います。それと同時(どうじ)に、(よく)が無いようにも思えます。

塾長みたいに、単純に給料(きゅうりょう)が高いという理由だけで弁護士(べんごし)を目指すような子供はいないようです。

別にそれはいいと思いますが、「(えら)くなりたいわけじゃない」「尊敬(そんけい)されたいとは思わない」などはよく聞きます。「自分の好きなことだけやりたい」ということですが、これは良いとは“言えない”のです。

 

それはなぜか。

この国の教育の目的は、『人格(じんかく)完成(かんせい)』だからです。

簡単(かんたん)に言うと、人格者(じんかくしゃ)尊敬(そんけい)されるような素晴(すば)らしい人)にすることです。だからといって、完璧(かんぺき)な人間になる必要はありません。あくまで、完成された人間を目指して努力(どりょく)し、自分に合ったものを見つければいいということです。

 

完璧な人間なんていません。目指すことで意味を見つける。

 

教育は、はじめは大人たちの考え方の押し付け(おしつけ)です。

君たちが(のぞ)む、望まないは関係(かんけい)ありません。

 

だけど、押し付けられたということは、大人になった時にそれが間違(まちが)っていると思ったら、世の中を変える権利(けんり)があります。ぜひ挑戦(ちょうせん)してください。

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今日も昨日と同じか?

何も気にしないのは無関心(むかんしん)なのか。

 

ちょっと前に、店で『ごはんが勝手(かって)に少なくされた』といって(おこ)っている女性がいた。まあ、同じお金を(はら)っていれば男性より少なかったら怒るのも無理(むり)はない。(ぎゃく)に男性は勝手に大盛(おおもり)になることも時々ある。

塾長は(あま)いものが好きだ。二人でバナナシナモントーストとベーコンエッグチーズトーストを注文すると、女性の方にバナナシナモントーストがだまって()かれる。そして支払伝票(しはらいでんぴょう)が塾長に(わた)される。『甘いものは女性、お金を払うのは男性』という文化(ぶんか)がまだ(のこ)っているのだろうか。

塾長はあんまり気にしていない。だが、これからは気にしなければいけないのだろうか。

「女だって大盛食わせろ」と言っていたが、「塾長にもケーキ食わせろ」?

もう塾長は変えられない気がする。若い人たちが変えていってくれればいい。

 

美しい(ひとみ)である(ため)には、他人の美点(びてん)を探しなさい

                  オードリー・ヘップバーン

大人の育て方(武井 壮)

武井壮という芸能人で陸上競技をやっている人が、「大人の育て方」という講義をやっていました。

 

この人は家庭環境が悪く、とても苦労された人です。

人の何倍も努力して、今の地位にありますが、努力だけでは言い尽くせないものがありました。

 

塾長が『大人の育て方』を見て驚いたことは

「陸上競技で日本一になっても、お金を稼げない」ということです。

 

それはなぜかというと、それ(陸上競技を見ること)を求める人が少ないからです。

年に1度しかない大会で、5万人も入る競技場を埋めることができないそうです。選手一人当たりでいうと、20人の観客を呼ぶこともできないらしいです。

 

もちろん、お金のためだけにスポーツをやっているわけではないと思います。でも、何百億円とお金をもらうプロスポーツ選手は大きな夢ではあると思います。

 

塾長を例にすると、剣道を35年、居合道を20年という経験がありますが、これでお金を稼ぐことは全くできません。それどころかお金が出ていく一方で、時間もお金も無くなるだけです。

長い経験があるので、初心者に教える立場にはありますが、ほとんど自己満足でしょう。

 

別に後悔はしていませんが、今はそこまで楽しんでいるわけでもないので、なんだったんだろうなぁと思うことはあります。

 

 

でも、年を取って発見することもありました。

それは、プロスポーツ選手とまではいかなくても、指導者、コーチなどで活躍できる人が多いということです。また、スポーツ(塾長でいうと武道)で人とつながることも多いです。

プロとは違い、生活のためではなく、自分や人の人生のためになります。

 

 

勉強やスポーツ、部活動、趣味、何にどれだけ時間をかけるのか、ちょっと考えてみてください。

 

この武井さんですが、もし自分の子供にスポーツをやらせるとしたら『クリケット』だそうです。

競技人口が多くて、すごく儲かるそうです。

 

金か夢かわかりません。

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今日も昨日と同じか

人間は自然の中では生きられないのか。

 

今年は気温が36度という日が何日もあった。塾長の人生でもこんな年はなかったように思う。

思えば今年の夏も、涼しい部屋にずっといる毎日だった気がする。家から塾まで歩いているときだけ汗をかく。

エアコンが無いと危険なことはわかるが、この地球に生きていて、機械が無いと生きていけないというのは正しいのだろうか。

エアコンはおろか、スマホが気になって仕方がない中高生の、今後の人生が心配である。

 

便利な世の中になって、世の中は複雑になっていく。

 

少にして学べば、則ち壮にして為すことあり

(若い時に学べば、大人になって役に立てる)

               佐藤一斎

学力は簡単なたし算 2022

毎年同じようなことを書いています。

 

学力を上げるには、単純に勉強量(演習量)です。わかりやすい授業を受けても練習しなかったら出来るようにはなりません。

本に書いてあることを説明されただけで野球やサッカーがうまくなりますか?楽器が弾けるようになりますか?

 

わかりやすい授業を受けただけで成績が上がったら誰も苦労しないんですよ。

 

有名講師の予備校に行ったって、自分がやらなければ学力は絶対にあがらない。

 

いろいろな事情はあると思いますが、塾長が言うような勉強量がこなせないのなら、学力は自分が思っているようには上がらないのです。

 

  • 部活も長引いていますが、部活を理由に勉強から逃げてはいけません。

過去に野球やテニスで県大会や全国大会に行った生徒も、他の生徒と同じように勉強していました。

 

一流とは一つの流れ

部活をやるならそれも良い。部活は今しかできない。しかし、受験に失敗したときの責任は全部自分です。塾長の先輩は、浪人覚悟で部活をやりました。それはそれで立派でした。

 

 

「痛み無くして成果なし」

目標が高ければ高いほど、痛みも強いものになっていきます。

塾長は高校受験のときに、偏差値を20ちょっと上げました。それは、休日1日15時間、学校がある日は午前1時まで勉強という、今の時代にはおススメできないような勉強時間です。

 

みんなも人間、塾長も人間。やれば意外とできるもんです。

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今日も昨日と同じか

できないことが分からないということ。

 

久しぶりに中学校に剣道の指導に行った。

試合前なので、1年生に試合のやり方を指導していた。1年生の中にも経験者がいて、やはり初心者とは違って強かった。

しかし、声が出ていないので1本取れない。剣道は声が出ていないと、いくら当たっていても勝てないのだ。先輩や先生から「声をだせ」と言われても、結局声が出ることはなかった。

 

声を出すという簡単なことなのだが、気持ちの問題である。

そうこうしているうちに、飲み込みが早い初心者に1本取られてしまった。

技を教えることは簡単だが、気持ちを変えるのは難しい。

 

五ツある くせをばひとつ 直しつつ あとの四ツをば しだいしだいに

                                  竹内流捕手腰廻小具足