アメリカのプロゴルファーで、タイガー・ウッズという選手がいます。
2005年、アメリカンエキスプレス選手権の最終日のこと。
対戦相手のジョン・デイリーと優勝争いをしていて、ジョン・デイリーがパットを外せばタイガー・ウッズの優勝が決まるところでした。
タイガー・ウッズはジョン・デイリーがボールを打とうとしているときに
『入れ!』
「入れろ!」
と願ったそうです。
結果的にはライバルがパットを外してしまい、タイガー・ウッズが優勝しました。
相手の成功を願うこと、これは本当に大切な事です。
相手のパットを「外せ!」と願(ねが)ってしまったら、自分のプレーのやる気が下がってしまうのでしょう。
相手がパットを外した瞬間、タイガー・ウッズは非常に残念そうな顔をします。(動画で見ました)
タイガー・ウッズは、世界最高のプレイヤーですから、その相手も最高のライバルです。
ですから、相手がパットを決めて当たり前だと思っているそうです。
相手の成功を願うということは、自分自身のためでもあります。
脳は、『自分が勝った』と思うと能力を低下させるそうです。
『まだ勝ってない』と思わせないと、最後まで全力をつくすことが出来ません。
これはどんなスポーツでも同じことです。
最後の最後に逆転されることはよくあることで、みなさんも思い当たることがあるでしょう。
『気持ち』というのは結果にとても大きく影響します。
『勝った』『負けた』と思った瞬間、体の動きは悪くなります。 最後まで気を抜かないことが、いろいろなことの成功につながると思います。