「梶原塾塾長録」カテゴリーアーカイブ

高校の文化祭 つづき

前回に引き続き、高校をまわってきました。

桐光学園、桐蔭学園、弥栄高校に行ってきました。

あわせて塾向けの説明会として駒澤女子、北鎌倉女子、麻布大付属にも行ってきました。

さすがに疲れましたが、おもしろい話を聞けました。

 

私立はやっぱり個性があるので、選ぶときは学校の特色をよく調べなければいけません。

 

桐光学園は男女別学といって、男女とも入学しますが、教室は男子だけの教室、女子だけの教室というようになっています。

お互いに気にすることなく勉強できるので、男女とも評判はいいそうです。

 

「共学だとサッカー部と野球部のイケメンがクラスのヒエラルキー(階級社会)のトップにいて、オタクは底辺になってしまうので、この学校はオタクにやさしいです。」男子生徒

 

なるほど、説得力があります。

 

勉強については、『過去問をやること』と何度も言っていました。

大学受験も高校受験も、過去問をしっかりやることで合格に近づくことは確実だと言っていました。

これは塾長も同意でした。

 

 

高校によっては強引ともいえるやり方で偏差値の高い大学を受験させようとする高校もあります。

「どんどん上を目指して頑張ってもらう」

と言えば聞こえはいいですが、生徒の希望はそこではない場合もあります。

 

私立高校によくあるクラスが「特進クラス」です。国立大学や難関私立大学を受験させるクラスです。

このクラスは原則として推薦入試は受験させないことになっています。

 

たしかに国立や難関私立に合格していますが、そうではない生徒も多いです。

おそらく無理に受験してすべり止めに進学したのでしょう。

 

逆に下のクラスの方が難関私立に合格している生徒もいます。

こちらはおそらく成績が良いので推薦で合格したのだろうと思います。

 

『女子は根拠のない不安に駆られて安全な大学を受け、

男子は根拠のない自信によって無理な大学を受験する。』

 

国語は勉強しなくていい?

『読解力高い子が「国語なんか、勉強したことありません!」というワケ』水島醉

 

こんな記事を読みました。

 

 

一言で言えば、

『読解力が高い子は、読書が好き』

ということらしいです。

 

 

「そうだろうなぁ」って思うかもしれませんが、塾長はこの記事に疑問があります。

 

まず、最初に言っておくと

読書は自分にとってプラスになります。

使える言葉が増えますし、漢字を覚えるかもしれません。(漢字が書けるようになるかは別です。)

読書はとてもおススメです。

 

ただし、この水島さんの言うことは極端すぎて参考にしかならないと思いました。

記事を読むと、小学校5年生の子が、京都大学の入試問題をすらすら解くそうです。

 

こういう極端な例を出して、あたかも誰にでも当てはまるかのように言うのはとても嫌いです。

 

「じゃあ、読書さえしていれば、超難関大学の国語は解けるのか」という疑問が出てきますよね。

 

もちろん読書することは自分にとって良いことだと思います。

しかし、マイナスもあると思うのです。

 

それは「時間」です。

 

読書はとても時間のかかる作業です。

 

塾長だって時間があれば読書を楽しみたいです。しかし、仕事に剣道、居合道の指導、読みたい本を買っては積みあがっていくばかりです。

 

読書ばかりしている子が「国語なんか、勉強したことありません!」なんて言うのかなぁ?

うまい話は信用ならない。

敵の成功を祈る

アメリカのプロゴルファーで、タイガー・ウッズという選手がいます。

2005年、アメリカンエキスプレス選手権の最終日のこと。

対戦相手のジョン・デイリーと優勝争いをしていて、ジョン・デイリーがパットを外せばタイガー・ウッズの優勝が決まるところでした。

タイガー・ウッズはジョン・デイリーがボールを打とうとしているときに

『入れ!』

「入れろ!」

と願ったそうです。

結果的にはライバルがパットを外してしまい、タイガー・ウッズが優勝しました。

相手の成功を願うこと、これは本当に大切な事です。

相手のパットを「外せ!」と願(ねが)ってしまったら、自分のプレーのやる気が下がってしまうのでしょう。

相手がパットを外した瞬間、タイガー・ウッズは非常に残念そうな顔をします。(動画で見ました)

タイガー・ウッズは、世界最高のプレイヤーですから、その相手も最高のライバルです。

ですから、相手がパットを決めて当たり前だと思っているそうです。

相手の成功を願うということは、自分自身のためでもあります。

脳は、『自分が勝った』と思うと能力を低下させるそうです。

『まだ勝ってない』と思わせないと、最後まで全力をつくすことが出来ません。

これはどんなスポーツでも同じことです。

最後の最後に逆転されることはよくあることで、みなさんも思い当たることがあるでしょう。

『気持ち』というのは結果にとても大きく影響します。

『勝った』『負けた』と思った瞬間、体の動きは悪くなります。 最後まで気を抜かないことが、いろいろなことの成功につながると思います。

新たな決意 2019

県立高校も私立高校も受験が終わり、塾長もほっとしています。

入試が終わったと思ったら期末試験があったので、ツラいけどがんばりました。

今年は受験生が多く、いつもよりも大変でした。そのせいか受験が終わったら塾に人が少ない状況がとてもさみしく思います。

みんなは進級・進学しますが、何のために勉強するのかを自分なりに考えて、そして納得してもらいたいと思っています。

『本当に勉強したくないのなら、やらなくてもいい』

と塾長はいつも言っています。

人から言われて中途半端に勉強していたら、満足のいく結果にはなりませんし、誰も得をしません。

『なんで必要のない勉強をしているのだろう』と言い始めて勉強から逃げます。

もちろん、『勉強はこれぐらいでいい』と決めるのもかまわないと思っています。

要は勉強するのか、しないのかという意思が欲しいのです。

と言っても将来のことなど分からないと思います。

自分が後悔(こうかい)しないようにするにはどうしたらいいか。考えてください。

高校や大学の名前は何かのきっかけになるかもしれませんが、人生を決めるものではありません。

塾長がその辺を歩いていたって、どこの大学を出たかなんてわからないですよね。

見た目では当然分かりませんし、行動を見ても分かりません。

どこかの塾の先生が

「塾講師は、社会に順応できずに、たまたま勉強だけは出来た人がやっていることが多い」

と言っていました。

言い得て妙。(うまい言い方という意味)

塾長はむずかしい事にばかり挑戦してきました。高い山に登りたかったんだと思います。

でも、どの山も高すぎて自分には無理だと途中であきらめました。

中途半端かもしれませんが、頂上が見え始めるぐらいまでは登ったつもりです。

登りもせずにあきらめたのが一つ。『宇宙飛行士』

当時はロシア語が話せないとダメだったことと、物理が出来なかったので応募すらしませんでした。でも、努力をしている姿は、だれもバカにしません。

———————–今日も昨日と同じか?————————–

3月はきびしい。

大学受験も高校受験も終わってひと段落。学年末テストも終わってふた段落。

1年で一番暇な月が3月だ。

人でいっぱいだった塾は授業が埋まっていても人が少なく感じる。

といっても既に次の受験の計画を頭の中で考え始めているけど、塾を巣立っていく生徒を思うと心配とさみしさがこみ上げてくる。

中学卒業で退塾した生徒も大学の合格を知らせに来てくれた。

3年間ってあっという間に過ぎるものだ。人の子の成長は早い。

1年前に稽古をつけた中学生が、今では普通に試合したら勝てないだろうと感じた。

また次の受験に向かってがんばろうと思。その前に確定申告だ。

人生の希望は勤勉が決める                     中国のことわざ

一年の計は元旦にあり

『1年の計は元旦にあり』と言われています。

この1年間の計画は元旦に立てるということです。何かを始めるには、最初にしっかりとした計画を立てるようにしましょう。

以前に翠嵐高校が新入生に配ったプリントにも同じようなことが書いてありました。

「最初に立てた目標よりも、途中で高い目標に変えることは難しい」ということです。

100m走で、みんながすでに50m走り終わっているのに、それに追いつくのは無理に近いです。

合格する自信は、勉強する以外に付きません。





—————今日も昨日と同じか?———————

今年は去年よりも成長したい。

クセというのは、強い意志が無いと直らない。

江戸時代のある居合の先生は、弟子の足の位置が悪いことを注意していたが直らないために弟子の足に刀を刺したそうだ。それ以来、足の位置は直ったらしい。

生活習慣も同じことで、いつもやっていることはなかなか止められない。

中高生だと学校から帰ったら寝てしまう生徒がおそらくいるだろう。

寝るのは気持ちがいい。一度寝たら最後。寝ないと体が持たなくなる。

塾長は夜が遅いので、朝は遅い。頑張れば早く起きられるけど夜がつらくなる。

年を取ったら別に不都合はないが、大学受験まで勉強が続く学生がそれでは困る。

夕方に寝る習慣が出来てしまったら地獄行き。受験は君らを待ちません。

年末年始は特別なのか

コンビニが24時間営業になったのは1975年だそうで、塾長が生まれた年です。

43年の月日を経て、24時間営業が少しずつ無くなっていっているようです。

やっぱり夜中や年末年始まで働くことへの疑問や、人手不足の問題があるようでした。

日本人は働きすぎなのか?

一概にそうとも言えないようです。先進国ではアメリカや韓国の方が働いているようです。

年間労働時間 韓国:2024 アメリカ:1780     日本:1710
(経済協力開発機構より)

「日本人は勤勉で働きすぎ」というのは戦時中から昭和までのことのようです。

江戸時代までは武士は週に3日ぐらいしか働いていませんでした。

「日本人は働きすぎ」ではなく、「日本人に限らず、働きすぎる人がたくさんいる」

ではないでしょうか。

「深夜や年末年始は休むべき」ではなく、「深夜や年末年始は休む選択肢もある」だと思います。

世間の休みが増えることはよいのですが、休んじゃいけない人たちもいます。

警察や病院は休めない人たちがいるのは理解できるでしょう。

働くことに対していろいろなルール(法律)はあります。あるべきです。

基本的には、働きたい人は働いて、休みたい人はもっと気軽に休めるようになればと思います。

この塾は年間70日休みがあります。(労働者の年間休日の平均は120日)

このうち、テスト前講習や年末年始で15日ぐらいが無くなります。

世間の半分以下の休みですが、塾長はまったく問題ありません。

(休みたいとは思いますが) 塾長は、必要とされているうちが華です。

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今日も昨日と同じか?

今年も去年と同じだった。

去年もかじ通が遅れて年内に届けられなかった。今年は年内に作成できたが、一部の生徒にしか年内に渡せなかった。やっぱり12月はいろいろなことが起こる。

年賀状の作成は生徒と居合の先生に先に出しておいて、友達は後回しにした。

世の中では年賀状をやめる方向に行っているようだが、はがき一枚で関係がつながるのなら安いものかもしれないと思い、いまだに続けている。

冬休みに入り、上鶴間中に剣道の稽古に行った。(剣道の先生に呼ばれて行った)

張り切りすぎて首を痛めた。1年近く見ていなかった2年生の身長がずいぶん伸びていて驚いた。

居合の大先生が事故にあわれて、しばらく表に出ていなかったが、来年から頑張ると言っていた。

塾長も六段の審査が近づいてきた。そろそろ本気で稽古を増やさなければならない。

学ぶとは誠実を胸に刻む事  教えるとは、希望を語ること

                      ルイ・アラゴン



優先順位とメリハリ

去年もこの時期に部活や他の活動のことを書きましたが、今年も書きます。

 

ある大学生がネットで言っていたことが、塾長の言うことと同じだったので紹介します。

 

  • 打ち込むことがあれば、それだけをやってもいい

バンドでも野球でも、もちろん勉強でも、打ち込むことがあればそれだけを頑張れば良いと思います。

勉強は強制ではありません。
ただし、勉強しない覚悟も無いのに勉強をさぼらない事です。

「打ち込む」というのはダラダラと続けることではありません。

 

  • 勉強するほうが簡単だ

「勉強はコスパが良い」と言っていました。例えば、野球や陸上競技、美術や歌手は努力ではどうにもならない才能があります。

勉強はそれほど才能を必要としません。(必要無いとも言いません。)

正しく勉強すれば、ある程度の成果が確実に出ます

 

要するに、やるべきことを自分でしっかり決めなさいってことだと思います。

塾長の先輩は、超難関高校を出て大学に行かずに就職しました。

 

また、ある先輩は勉強もせずに部活ばかりやっていました。「今しかできないから」だそうです。

その年は大学受験もせずに1年浪人して大学に進みました。

 

本人にしっかりした意思があれば、周りの大人も何も言わないのです。

 

塾長は中3のときに学級委員長(今で言う評議?)を1年間通してやらされましたし、この時期に駅伝も出さされました。(剣道部なのに)

だから強く言えないのですが、優先順位はしっかり付けなければいけません。受験生にとって今一番優先すべきことは勉強です。

優先順位は「やりたい順位」ではありません。

 

特に成績がギリギリの生徒は想像してみてください。受験に失敗した時のことを。

実際に失敗したときは、想像した1000倍辛いと思ってください。

不合格になる生徒は必ずどこかにいます。

 

その責任は自分自身です。

 

 

 

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塾長語録 『今日も昨日と同じか?』

結果と気持ちは同じではない。

今年も水鴎流古伝武道大会に出場してきた。往復300kmして初戦敗退してきたわけだ。

去年と違うところは、出す技を変えたことだ。

小技を出して勝つよりも、負けてもいいから超大技を出して楽しくやることを目的にした。

今月は居合道の審査もあった。弟子が二段に合格した。

審査会場を見てみると小学生の姿が何人かあった。二段の最年少がうちの息子だったが久しぶりの子供の居合道家だ。将来が楽しみだ。

武道大会でも小学生の居合道家がいた。柳生新陰流の門弟で、いい居合を抜いていた。

 

 

今年も多くの生徒と卒業生に誕生日を祝ってもらった。

また1年間のやる気を補充できた。感謝してもしきれない。

 

笑われて笑われて強くなる

太宰 治

私立学校の学費

今年も近くの私立中学・高校に行ってきました。塾対象の説明会です。

基本的に塾生が受験する高校へあいさつに行くようにしています。

今年は東京都の私立にも行く機会がありました。

 

どの私立も個性があって、とても良かったです。ただひとつ共通していることは、パソコンやネットワークを使った教材を使い始めている事でした。ポートフォリオと呼ばれる学習管理システムのようなものを導入していました。

 

べつにそれは構いませんが、どの学校もベネッセという会社のシステムを入れています。

公立高校でもベネッセのテストやシステムを使っていて、教育関連はどこでもベネッセです。

塾長も実際にどんなものかは見たことがあるのですが、あまり必要性は感じませんでした。

 

 

もう一つ注意点を聞いてきました。

私立高校の学費は国や県から補助金が出ていて、それを知らないで申請しない保護者の方が多くいるとのことでした。

詳しい話はしませんが、収入に応じて学費(学費以外は別)が支給されます。

ある高校は、その高校に通う生徒で補助金をもらっている割合も教えてくれました。

一部をもらっている生徒を含めると、60%から70%ぐらいの家庭が補助金の対象だそうです。

 

学校によってその割合は変わってくるとは思いますが、経済的には私立高校もだいぶ通いやすくなったと思います。国の経済的な事情は別にして、勉強しやすくなるのは良いことだと思います。

私立高校に通うことになった場合は、ぜひ私立高等学校等生徒学費補助金を調べてください。

 

 

日本の教育制度は明治時代に始まりましたが、制度が始まったときは反対運動がおこったそうです。

なぜかというと、子供が学校に行くと子供が働けなくなるからです。あとは費用などの問題もあり、受け入れられなかったそうです。

教育を受ける価値がわからないと学校に行かせる気が起きないのでしょうね。当然です。

 

高校は無償化が進みましたが、大学はどうでしょうか。

ろくに勉強もしない学生に税金を使うのか。または、少しでも勉強したほうが良いと思って税金を使うのか。

 

教育を受けさせる価値観でこの国の教育制度は変わります。

国語はむずかしい

小田急線に乗っているときのことですが、女性専用車両についてのアンケート結果がありました。
『女性専用車両に賛成する意見の〇〇%が男性の意見です。』
というものです。何%かは忘れました。

そこで近くにいた若い会社員っぽい男性が同僚と会話している声が聞こえました。
「これって、女性の〇〇%は女性専用車両に反対なんでしょ?じゃあ、〇〇%の女性は男性と一緒の方がいいってこと?」

いやいや、そういう話ではありませんよね。

小田急線に寄せられた意見のうち、賛成である意見のなかでの男性の割合なだけであって、反対意見は計算にふくまれていないのです。
賛成意見だけを取り除いて、その中での男女の割合を計算しているのです。分かりますか?

いい年した大人が分からないのですから、高校生までの生徒も混乱するかもしれません。

もう少し細かい話をしてみます。
たとえば、賛成も反対もあわせていろいろな意見が全部で500通来たとします。
その中で賛成意見が200通、反対意見が150通、どちらでもないが150通だとします。
そしてこの賛成意見200通の中では男性が〇〇%だった。という話です。

国語っていつも後回しにされる教科ですね。
『日本語だからわかるだろ。』
って思っている生徒が多いと思います。

日本語として会話はできているんですよね。
でも、話している内容が正確に伝わっているとは限らないんですよ。それと同じように、自分が読んで理解したと思っている文章が、正確に理解できているとは限りません。
問題の意味が分からない」ということが多いですよね?

日本語もきちんと理解できないのに英語が分かるはずもありません。

どんな教科でも、国語が分からなければ理解できません。
まずはしっかり国語を見直しましょう。

 

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塾長語録 『今日も昨日と同じか?』

謝るのは得意だ。

 

ある芸能メンバーの謝罪会見と、あるスポーツ監督の謝罪会見、テレビやネットって怖いものだ。

誰かがこう言った。「1000人に怒られる社会」だと。

なるほど、うまいこと言う。関係のない人が謝罪を求め、言語道断だと断罪する。

よく知りもしないのに報道だけの情報で自分の意見をネットに書き込む。

 

昔の人がこう言った。「一方聞いて沙汰するな」と。(片方の言い分だけで判断するなということ)

なるほど、うまいこと言う。ケンカにはどちらにも言い分がある。

とりあえず話を聞かないとわからない。

 

どこかの小学校の先生が生徒に「窓から飛び降りろ」と言って処分された。しかし保護者によって処分の取り消しを求める署名活動が行われている。良い先生だったようだ。

マスコミの報道はマスコミの都合のいいようにコントロールしてる。

 

人生の希望は勤勉が決める(中国 ことわざ)

喉元(のどもと)過(す)ぎれば熱さを忘れる

今回は語録だけの掲載となります。

 

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塾長語録 『今日も昨日と同じか?』

今年成人した塾の卒業生の成人式(飲み会)を行った。

連絡が取れなかった生徒以外はほとんど参加してくれた。

 

塾長は卒業生と酒が飲める日を心待ちにしているが、月日がたつのはあっという間で、5年近い年月がたったとは思えなかった。

5年ぶりに連絡を取った生徒もいて、再会できたことはとてもうれしかった。

生徒同士も久しぶりに話すようで、同じ酒の席につくことが楽しそうだった。

学生もいれば社会人もいるけど、社会に出ている生徒はやはり早く大人になっているようだった。

不思議なもので、ぜんぜん勉強しなかったやつらほど、丁寧に塾長にお礼を言ってきた。

「塾長はあきらめなかった。」

ただこの一言につきた。

 

安い酒がこんなにうまかった日は無い。

 

笑われて笑われて強くなる

(太宰 治)