かじ通4月号 近くて遠い距離

中学生がテスト前や夏休み前に学校から計画表のようなものを渡されて計画を立てているのを見かけます。

自習におとずれて計画表を書いているのですが、これを書くだけで1時間以上かかっている上に、まったく意味の無い計画になっている事があります。

 

計画を立てる事は良いですが、これに悩んでいては意味がありません。

悩まないための計画ですから、細かいことは考えなくてもよいです。

 

計画の立て方はいろいろな人がいろいろな事を言っていますが、どれも正しくどれも間違いともいえません。

ただ、計画にしばられてはいけません。計画はいつでも変えて良いのです。

 

計画の立て方をいくら言っても現実には計画を立てられない人が多いです。

また、学校の進み具合や突然のテストで予定が立てられない事もあります。

 

この塾の役割の一つは計画を塾が立てるということです。今日の計画から数年先の計画まで塾長の頭の中にあります。

よく聞かれることがあります。「今日の宿題は何ですか?」

それは今日の勉強の理解度によって変わるので答えられないのです。

成果によって計画は変わる物なので、計画にこだわる必要はないのです。

 

塾長は、生徒が大学受験する日までのことを考えています。

 

 

 

 

 

目標を立てる事も重要ですが、目標までの距離は考えていますでしょうか。

こんなエピソードがあります。

 

上司「3月30日までにこれやってくれ。」

部下「ちょっと無理です。」

上司「4月2日までなら出来る?」

部下「それならできると思います。」

 

31日と1日が土日だったので、30日でも2日でもほとんど変わらないと後から気付いていました。仕方なく休日出勤を余儀(よぎ)なくされていたことは言うまでもありません。

失敗しないためにも正確な距離感をつかんで下さい。

受験生、受験まであと何日ですか?

 

一文は無文の師、他流に勝つべきにあらず

きのふの我に今日は勝つべし

(新陰流兵法)

 

 

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