「梶原塾塾長録」カテゴリーアーカイブ

次につなぐ 2022

みなさんも知っていると思いますが、当塾の高校3年生が医学部に合格しました。

医学部医学科は将来医者になるわけですが、医学部に合格するのはとても難しく、一番優秀な高校に通っている生徒でも数人ぐらいしか合格しません。

小学生の時から医者になりたいと夢を見て、誰しもが夢だと思っていました。

塾長は夢の注文を受けました。だから夢に向かって一緒に向かいました

塾長は医学部に合格する力は持っていません。はっきり言ってこの生徒の方が勉強はできます。

進むべき方向を示し、時には相談し、時には無駄話をし、時には一緒に考えてきました。

国語や小論文はまだ教えることが残っていましたが、ほかには何も教えることが無い。

信じたり疑ったりしながら、必死に勉強してきました。

「できるからやった。」ではなく、「やったからできた。」のです。

小学6年生で入塾し約6年半、小学校よりも長い期間この塾に通ってくれました。

ずっと同じ担任(塾長)。これは塾でなければできないこと。

塾長は、良い成績を取ってほしいわけではありません。難しい学校に行かなくてもかまわない。

夢なんて今は無くてもいい。

でも、生きていかなきゃいけないということです。

やりたくもないことを、けっこう頑張ったな。」という経験をしてほしいということです。

「やりたくないこと、嫌なことはやらなくていい。」それはそれでかまいません

でも、その責任は自分が取らなければなりません。

この国は、昔の人たちががんばったおかげで、がんばらなくてもどうにかなる世の中です。

これから生きていくなかで、もっと頑張りたいと思ったときに、頑張ったことがあったほうが頑張りやすいのです。みなさんの身近な人は、みなさんのために頑張っていませんか?

成功してもしなくても、頑張った過去がみなさんに自信を与えてくれると思います。

失敗をしないようにするには、先に失敗しておくしかありません。

 

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今日も昨日と同じか

意外な使い道。

 

塾長が若いころ、パソコンが流行っていたので、コンピューター関連の仕事に就いた。

法学部を生かせる仕事なんてなかったので、たくさん募集していたコンピューター関連に行ったわけだ。そこで2進数や16進数、関数を使う羽目になった。まさかこんなことで使うとは。

ついでにハンダ付けやパイプの径を測るのに三平方の定理など、消えた記憶を掘り起こした。

 

雷の光と音で、おおよその距離を計算し、近かったら外に出るのは控えたい。雷による事故は毎年あることはあまり知られていない。

知っていれば使う場面が増え、知らなくてもなんとかなる。

何も知らないと、知らないうちに事故にあい、だまされることもあるということ。

 

得手不得手 不得手の事に 数をかけ  後は不得手も 得手となるべし

                                             新陰流兵法

進路と志望校

受験生は、そろそろ進路や志望校が決まり始めてくる時期です。

 

T学園の先生が言っていた言葉を思い出しました。

「女子は根拠のない不安にかられて、安全な学校を受験し

 男子は根拠のない自信で受かりもしない学校を受験する。」

 

この塾は、公立高校受験についていえば安全なところを受験したほうが良いと思っています。

中学や大学受験は、人によって全然違うので一言では言えません。

 

志望校は、一度は見ておいた方がよいです。

しかし、一度も見たことがない学校に進学する人もいます

それは悪いことではありません

 

あまりよくないことは、希望していない学校に行くことです。

「入学してみたら、思っていたのとちがった。」

というのはよくあることです。何度も見学に行っても、行かなくても、第一志望でも、そうでなくても、こういうことはあります。

 

第一志望に受からなかったときのこと、第二志望の学校に通うことを考えていなかったときのことを考えていないと、想像以上につらい思いをします

 

第二志望でも、行かないつもりで受験してはいけません。

 

大人になると、自分が通っていた高校や大学のレベルなんてどうでもよくなります

しかし、まだ学生のみなさんには高校の偏差値や成績がとても強く影響すると思います。

 

高校は、そこでどう過ごすか。

大学は、そこで何を学ぶか。

 

塾長が今思うことは、大学は社会人になってから行くべきだと思います。どんな仕事をしたいのかもわからずに、将来の仕事のために勉強しても難しいでしょう。

 

高校は通過点。湘南高校でも上鶴間高校でも同じ大学に進む生徒はいます。結果はおなじこと。

 

自分で決めた学校か、イヤイヤ行く学校か、その気持ち一つで大きな違いが出ます。

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今日も昨日と同じか?

塾長は学割を使える。

 

勉強は大人になっても続(つづ)く。

周りの大人に聞いてみればわかる。資格を取らなければならなかったり、仕事を覚えたりすることも勉強だ。主任や課長になったら、部下の管理を勉強し、さらに新しい仕事を勉強する。

ただし、その勉強は何のためにやっているのかがわかりやすい。

 

高校生までは、何のために勉強しているのかわからないかもしれない。それじゃあ勉強する気にはならないだろう。英語なんて必要もないのになぜ学ぶのか。毎年その理由を聞かれる。

世界制覇をしたイギリスと、戦争に勝ったアメリカのせいだろうか。

 

100年前の日本のえらい人たちも英語をしっかり勉強していた。君たちはやらないのか?

 

苦は楽の種、楽は苦の種と知るべし

             徳川 光圀

教育の理想と現実

今のような日本の学校制度は、明治時代に作られました。(学制:中3以上は知っているはず)

 

基本的に、教科書の丸暗記のような機械的な勉強だったようです。

座席を成績順で決めるというようなこともあり、すべての子供を同じような能力を持った人に育てる教育だったようです。(どこかの塾にもありますね。

 

そんな教育は、早くも見直しが始められ、大正時代には『新教育』という考え方が広まります。

この新教育という考え方は、明治までの教師や大人中心の教育から、子供中心の教育へ変えて、子供たちの創造性や個性を大事にしようとした教育でした。

 

このように、新教育は今の教育の考え方と似ています。というより、新教育の考え方が発展していって今があるのでしょう。

 

しかし、ちょっとおかしいと思いませんか?

 

学校に通っているみなさんは、学校が子供中心になっていると思いますか?

 

小学校はまだ楽しいかもしれませんが、中学校は、部活やテスト、内申点に気を使って学校生活を送らなければならない。

 

それでも、塾長が子供のころに比べると、今の方がとても良くなったと思います。

 

個性や創造性って何でしょうか。

やりたいことだけをやるのが個性を育てる教育ではないことは確かです。

 

どこかの音楽の先生が言っていました。「音楽で成績をつけるというのは・・・と思います。」と。

努力だけではどうにもならないものに、成績をつけられるのは今でも納得がいきません。

 

中学校は、今年から学習指導要領というものが変わりました。

テーマは「生きる力」らしいです。

えらい先生方のおっしゃることは、一つ一つその通りだと思います。

 

でも、実際はどうなんでしょうかね。

 

どこかの公立学校の先生が言っていました。「実際は明治時代と変わらない。」

 



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今日も昨日と同じか?

コンピューターの支配。

塾長のパソコンが壊れた。今年は塾で使っているパソコンが壊れたり、タブレットが壊れたりと、いろいろな電化製品が壊れて大変だ。

塾長はGoogleとAmazonに、ほとんどの個人情報を渡している。もうGoogle無しでは生活ができない。今回もGoogleがなかったら大変なことになっていた。

怖いと思うこともあるが、もうどうにもならないところに来ている。

塾長は、Googleで名前を検索すると出てきてしまう。誰でも塾長に会いに来ることができるし、連絡することができる。塾長の個人情報は公開情報だ。別に困ったことは今までない。

 

子供が小学生のとき、親班長というのをやったが、メールアドレスを教えてくれない人がいた。

教えてくれない人には連絡しませんと伝えた。

 

老にして学べば すなわち死して朽ちず

          佐藤 一斎(儒学者)

学力は簡単なたし算 2021

今年も去年と同じようなことを書きます。今年も中学生のやる気が低すぎます。

 

学力を上げるには、単純に勉強量(演習量)です。わかりやすい授業ではありません。

たしかに、おもしろかったり、わかりやすかったりする授業は興味も出てきますし、頭に入ってくると思います。それはそれですばらしい。

 

しかし!

わかりやすい授業を受けただけで成績が上がったら誰も苦労しないんですよ。

 

有名講師の予備校に行ったって、自分がやらなければ学力は絶対にあがらない。

 

今年の中3も、高い目標を上げるわりには勉強しません。

 

以前、高3の生徒が夏に塾に来て、半年で偏差値を10以上上げた生徒がいました。

塾の授業は週6日で、学校外で1日7時間、土日はそれぞれ10時間ぐらい勉強していました。

それでも塾長の指示した時間には届いていませんので、目標の学力には届きませんでした。

 

塾長の言う勉強時間は、根拠があるということです。

 

いろいろな事情はあると思いますが、塾長が言うような勉強量がこなせないのなら、学力は自分が思っているようには上がらないのです。

 

一部、部活も長引いていますが、部活を理由に勉強から逃げてはいけません。

 

一流とは一つの流れ

部活をやるならそれも良い。部活は今しかできない。しかし、受験に失敗したときの責任は全部自分です。両立できるほど、あなたたちは器用でしょうか。塾長には無理です。

 

痛み無くして成果なし

目標が高ければ高いほど、痛みも強いものになっていきます。

塾長は高校受験のときに、偏差値を20ちょっと上げました。それは、休日1日15時間、学校がある日は午前1時まで勉強という、今の時代にはおススメできないような勉強時間です。

 

みなさんにとっての壁は大して高くないのです。

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大人になる。

 

塾長の先生「居合が死んでいる!」

久しぶりに行った稽古で、先生から叱られた。塾長がもっと若いころなら、多少言い返していたかもしれないが、素直に聞いてきた。

もう88歳にもなる先生だが、塾長が六段になることを願っているのだろう。不器用だが18年も塾長を指導してきてくれた。

先生も今年で引退を決められているので、世代交代だ。

 

高校生も中学生も3年生が引退するころだろう。塾長も剣道部の最後の試合を見に行った。

2つの中学の剣道部を指導することができて、とてもうれしかった。

 

苦は楽の種、楽は苦の種と知るべし

             徳川光圀(水戸黄門)

1学期の終わりにむけて

中学校では期末テストが終わり、高校生は中間が終わって期末テストが始まるころです。

去年はコロナで塾も席を減らしていましたが、今年はそこそこ自習もしてもらっています。

中学生のテスト前2週間の勉強時間を見てみました。

だいたいの時間ですが、一番勉強した生徒と、勉強していない生徒を見てみましょう。

一番勉強した生徒(3年生) 80時間前後

一番勉強していない生徒(1、2年生) 20時間前後

4倍ぐらい違うのですが、毎年このぐらいです。

受験生優先なので、1年生は少し早めに帰宅してもらっていました。

2年生の勉強時間が少ないことが特に目立ちます。塾長は毎年のことなので、2年生が勉強しないことには慣れているのですが、解決策はなかなか見つかりません。

しかし、普通に順調な成長過程だとも思っています。

『中学生の時に、もっと勉強しておけば良かったなぁ』と思うこともあるでしょう。しかし、そう思うことも勉強の一つだと思います。

塾長がいつも思うことは、目標が高い学力ではないならば、そこまで必死に勉強することも無いし、他にもやり方はある。しかし、高い目標を持っているのに、自分の遅いペースで勉強しつづけるのはダメだということです。

勉強が出来ない大きな原因は2つあると思っています。

・勉強時間がそもそも少ない

・塾長の指示通りにしない

勉強は質も量も必要です。効率とかの話は偏差値70を越えてから言ってください。

あと、自分のやり方で勉強したいということも毎年聞きますが、それも偏差値70を越えてから言ってください。

後悔先に立たず。自分に納得のいくようにしてください。

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今日も昨日と同じか?

時代の変え方。

「先生、稽古中に音楽流してやるのはどうですか。」

剣道の稽古に行ったときに、冗談っぽく聞いてきた生徒がいた。

「俺じゃあもう変えられないから、お前たちが変えて行ってくれ。」と言っておいた。

えらそうなおじさんや老人たちが全てを決める剣道では、変化に何十年もの時間が必要だ。

 

居合道の試合で、子供たちがさわぐと怒られるが、多少うるさいぐらいで居合が出来ないようなら居合なんてやめてもらいたいとも思う。

勉強はどうだろう。音楽を聴きながら勉強するというのはよく聞く話だ。それで集中できるならそれでもいいだろうが、聞きながら勉強する優秀な人をほとんど見たことが無い。

塾長は、音楽を流しても、勉強を始めると全く耳に入ってこないので、結局流さない。

スマホも音楽も、要は覚悟があるのか無いのかだ。君らの目標に向けての。

 

五ツある くせをばひとつ 直しつつ
    あとの四ツをば しだいしだいに                                                 竹内流捕手腰廻小具足

慣れることは怖い

去年の今ごろは、緊急事態宣言が解除されるころで、感染者数は全国で1500人ぐらい、1日に50人ぐらいの感染者でした。それが今は全国で60000人を超えていて、1日に4000人を超えている。

状況は少しちがうのでしょう。しかし、危険なことには変わりありません。

世の中、大変なことになっている人たちがいる。しかし、その一方で、たくさんお金がもうかっている人たちもいる。

お金もうけは悪い事ではありません。しかし、不公平な政治によって、まじめに働いてきた人たちが苦しむことはゆるせませんよね。

何が公平で、何が不公平なのか。

修学旅行は中止で、オリンピックはやる。⇒不公平
体育祭は中止で、オリンピックはやる。⇒不公平
居酒屋は休業で、満員電車はOK⇒不公平
町田市のカラオケは休業で、相模原のカラオケに流れてくるのはOK⇒不公平

学校でも感染者が出てくることが増えてきましたが、去年だったら休校になったのに、今は休校にならない。

細かいことができないのは分かるけど、もうゆるすぎてガバガバ。何やっているのかわからない

塾長の母親は、81歳で高齢です。コロナワクチンの予約案内が来ていました。

買い物ぐらいしか外に出ないし、人と会うことも少ないです。 

自分の母親のことながら、優先的にワクチン接種する必要があるのかとも思いますが、やってもらうことにしました。

 

なれることは怖い。

 

こんなに感染者がたくさんいるのに、平気になる。緊急事態って言っているのに、そんな緊張感は全くない。

新入生は学校に慣(な)れましたか?学校から帰って、疲れて寝ることに慣れると、そこから抜け出すまでに時間がかかります。なれるって怖いです。

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今日も昨日と同じか?

意外な未来。

10年近く前の卒業生が会いに来てくれた。

塾にいたときは、全く勉強しない生徒だったが、高校ではそこそこ勉強して推薦で大学に行き、その後は大学生の時にずっとバイトしていたゲームのイベント会社に就職した。

ゲーム関連のバイトをしているとは聞いていたが、まさかそこに就職しているとは思わなかった。

新卒だが、そこそこの地位にいて、とてもやりがいを感じているようだった。

一つのことを続けられると、それが特技になり、将来自分を支えてくれる。

ただ、欠点もある。やめようと思った時に、今まで使った時間が無駄に思えてくる。

無駄にしないために、無駄に続けることもありえる。塾長の剣道もそうなのか。

晴れてよし 曇りてもよし 富士の山 もとの姿は 変わらざりけり                                                                  山岡鉄舟

変わらない日本

日本は、とても安全でいい国だと思いますよね。塾長もそう思います。

 

塾長が子供のころは、小学生の時に英語の授業はありませんでした。

そして、大人たちに「10年後は英語がしゃべれるのが当たり前になる」と言われてきました。

そう言われてから30年以上がたちますが、英語がしゃべれるのが当たり前になっているようには見えません

 

今年から、中学生の英語がとんでもなく難しくなるようです。

こんなことをしても、日本人は英語が出来ないままだと塾長は思っています

日本語もわかっていないのに、英語がわかるはずもない。

塾長の考え方はありますが、日本人の英語力は変わらないままだと思います。

 

 

日本は先進国といって、いろいろなところで発展しています。

ですが、非常に遅れているところもたくさんあるのです。

コロナのワクチンは、世界で6億回以上使われています。しかし日本はまだ100万回。

慎重なことはいいことですが、先進国としては不思議に思います。

 

世界的にも巨大な都市である東京都は、1000人の重症患者を受け入れただけで大変になるという。塾長は専門家では無いのでわからないが、とても不思議に思います。

 

 

別に、世界と比べて、遅れても悪いとは言っていません。

しかし、なぜ進まないのかという疑問はあります。

 

 

コロナで、いろいろ変わったことがあります。

中学生にタブレットが配られたり、家で仕事をする人が増えたり、インターネットを使って授業をしたり、仕事や会議をしたりするようになりました。

 

大事件が起こると、何十年も変わらなかったことが数か月で変わることができる。

 

必要にならなければ変わらない。勉強と同じですね。

 

 

なぜ変わらないのか。そこには大人の事情がたくさん隠れています。

 

 

 

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今日も昨日と同じか?

再会。

中学校や高校の卒業式が終わったころから、かつての卒業生が塾にきてくれた。

大学に合格した報告や、就職で4月から社会人の卒業生、結婚して転勤先から戻ってきた卒業生など、塾長がさみしくしているのを知っているかのように来てくれた。

 

今年は卒業生が多く、急に塾がさみしくなった。新しい出会いも多くあったが、今まで毎日会っていた受験生がいなくなるのは、何年たってもさみしいものだ。

人生の節目で塾長に会いに来てくれる生徒が多いが、成長を見るのはとてもうれしい。もはや塾長には生徒の成長しか楽しみが無い。

 

居合道六段の審査が7月に新潟県であるが、遠いからやめた。自分の成長はおあずけだ。

 

一文は無文の師、他流に勝つべきにあらず。きのふの我に今日は勝つべし                                                                         新陰流兵法

今年もあと1か月か

もうすぐ今年も終わりますが、今年は散々な目にあわされました。

全部コロナのせいです。

 

塾長は毎年同じことの繰り返しで、毎年受験の事を考えています。

しかし今年は、世界中でコロナ禍による混乱が続いています。

いろいろな心配事が増えて、少しずつストレスや疲れが出てきました。

 

塾長にとっての1年よりも、学生にとっての1年は大きいです。

 

中、高生は通常登校になっていますが、大学生は未だにオンラインのところも多いです。

 

文化祭や体育祭が無くなったり、修学旅行が短くなったり無くなったり。

部活もできない時期もありました。

 

学校生活に不満が残ったまま卒業になると思います。

 

 

コロナがおさまらないまま今年が終わります。

このままでいいのだろうか。

 

 

県立高校受験は今日(12/4)の時点であと73日。

中学受験もあと2か月を切り、大学受験は共通テストが来月だ。

 

コロナのせいにしたところで何も解決しない。

でも、コロナには腹が立つ。

 

1年生は、入学した実感の無いまま時間が過ぎ、部活に入っても3年生に顔を覚えられる前に3年はいなくなる。2年生も、ゆっくりしている間に部活の中心になり、進路を考え始めなければならなくなった。全部コロナのせいだ。

 

 

しかし、受験生は全力を尽くさなければならない。

受験をしっかり経験して、次につなげてほしい。ここで限界を超えて行かないと、この先に待っている壁を越えられない。

 

 

 

 

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今日も昨日と同じか?

居合道六段審査、見事に落ちた。

 

それもこれもコロナのせいだ。ということにしておく。

稽古不足ということは否定できない。しかし、自粛中も毎日木刀を振っていた。

審査でも、大きな失敗はしなかったと思う。

 

神奈川県からは40名ぐらいが審査を受けたが、合格者は5名。全体の合格率は22.2%だ。

5人に1人しか合格しないわけだが、落ちる理由も合格する理由もわからない。

 

いろいろ疑問はあるが、塾長は居合道を続ける。

それは、もはや絶滅危惧種となっている流派を次の世代につなげるためである。

 

今まで審査に合格することを目標にしてきたが、これからは後進の育成を意識しようと思う。

今日より明日につなげること。

 

稽古とは一より習い十を知り 十よりかへるもとのその一

                                                                千利休

教育の目的

学校教育には、決められた目的があります。

文部科学省では、教育の目的を以下のように言っています。

『第1条(教育の目的) 教育は、人格の完成をめざし、平和的な国家及び社会の形成者として、真理と正義を愛し、個人の価値をたつとび、勤労と責任を重んじ、自主的精神に充ちた心身ともに健康な国民の育成を期して行われなければならない。』

 

むずかしいことを言っていますが、『人格の完成』が目的であって、算数ができることでも英語がしゃべれることでも、化学を理解することでもないのです。

 

「人格の完成に英語も因数分解も必要無い」って思いますよね。

 

まあ、必要無いです。

 

毎年毎年、塾を始めてから11年間、上は高校生から下は小学校2年生まで、「なんで勉強しなきゃいけないの?」と聞かれなかったことがない。「将来使わない」と。

 

毎回塾長も同じことを答えます。そもそも、将来使うから勉強しろなんて誰も言っていません

「将来使うのは漢字ぐらいで、他の勉強は使いません。」と。

くわしく言うと、使うか使わないかは人による。でも結構使うことも多い。

 

確かに、役に立たないと思うことをやるのは嫌なものです。

でも、本当に役に立たないと思っていますか?思っていないでしょ?

 

本当に勉強したくないのなら、やらなくてもいいんです。誰も困らない。

仕事をしなくても生きて行けます。それは権利です。

 

塾長は、テストの点数なんて気にしていませんし、勉強が出来るかどうかなんて気にしていません。

 

努力できるかどうかだけを気にしています。

 

これが人格の完成なのではないでしょうか

 

会社員でも、お店で働くでも、芸術家でも、だいたいの人が人や会社からお金をもらいます。

おもしろいゲームもテレビも、おいしい食べ物も、いろいろな人たちの努力の結果です。

 

努力は勉強だけじゃない、なんだっていいんです。努力に勝る才能はありません。

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今日も昨日と同じか?

民主主義が無くなる日は来るのか。

 

教育の目的をさきほど書いたが、香港(ほんこん)の学校で使われる教科書から「三権分立」の説明が削除されることになった。

三権分立とは、司法(裁判所)、立法(国会)、行政(内閣)のことです。

 

この三権分立は、民主主義にとってとても大事なことだ。

三権分立は、一つのところにチカラが集まらないためにある。

 

他の国の政治なので、良い悪いは言うべきではないかもしれないが、三権分立の説明を教科書から削除するということの影響はとてつもなく大きい。

 

教科書の問題点は日本でもたびたび話題になる。

それは歴史の認識だ。

社会科という教科はとても重要で、国民の考え方に強く影響を与える可能性がある。

みんなが当たり前のように通っている学校の教育は、日本の将来を左右するのだ。

 

少にして学べば、則ち壮にして為すことあり

                                            佐藤 一斎(儒学者)

学力は簡単なたし算

去年から中学生のやる気の無さが目立ってきていますが、今年も同じようにやる気が低すぎます。

 

学力を上げるには、単純に勉強量(演習量)です。わかりやすい授業ではありません。

たしかに、おもしろかったり、わかりやすかったりする授業は興味も出てきますし、頭に入ってくると思います。それはそれですばらしい。

 

しかし!

わかりやすい授業を受けただけで成績が上がったら誰も苦労しないんですよ。

 

有名講師の予備校に行ったって、自分がやらなければ学力はあがらない。

 

今年の中3は、高い目標を上げるわりには勉強しません。

 

以前、高3の生徒が夏に塾に来て、半年で偏差値を10以上上げた生徒がいました。

塾の授業は週6日で、学校外で1日7時間、土日は10時間ぐらい勉強していました。

それでも塾長の要求には届いていませんので、目標の学力には届きませんでした。

 

塾長の言う勉強時間は伊達じゃないということです。

 

いろいろな事情はあると思いますが、塾長が言うような勉強量がこなせないのなら、学力は自分が思っているようには上がらないのです。

 

コロナの影響もあるでしょう。

ならば、目標にとどかないこともコロナのせいにしますか?

 

一部、部活も長引いていますが、部活を理由に勉強から逃げてはいけません。

 

「一流とは一つの流れ」

部活をやるならそれも結構。しかし、失敗したときの責任は全部自分です。

 

「痛み無くして成果なし」

目標が高ければ高いほど、痛みも強いものになっていきます。

塾長は高校受験のときに、偏差値を20ちょっと上げました。それは、休日1日15時間、学校がある日は午前1時まで勉強という、今の時代にはおススメできないような勉強時間です。

 

みなさんにとっての壁は大して高くないのです。

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今日も昨日と同じか

久しぶりの稽古でおどろいたことがある。

 

もう半年近く中学校の剣道部に顔を出していなかったが、しばらく見ない間にいろいろな変化があって新鮮だった。

すごく背の小さかった1年生が、9センチも身長が伸びていて驚いた。

『お前が部長か!』っていうやつが部長になっていて驚いた。でも、よかったかもしれない。

他にも、新入部員が2人しか入っていなかったり、一人辞(や)めていたりしていたことにも驚いた。

 

部活は夏休みに大きく成長するものだが、今年の夏はあまり期待できない。

指導者にとっても、生徒にとってもつらい1年になりそうだ。

 

部活も勉強も中途半端でやる気が出ないのは理解できる。

そこから楽しみを見出して切り抜けることができれば、この先もやっていけるだろう

 

お前が休んでるとき、俺は練習してる。

お前が寝てるときも、俺は練習してる。

お前が練習してるとき、もちろん俺も練習してる

      フロイド・メイウェザー・ジュニア(プロボクシング5階級王者)